2003年12月15日

お茶の箱 5人展

「お茶の箱 5人展」
を見てきた。
始まる頃から気にかけていたのだけれど、やっと時間ができた。
きょうは最終日だ。

魅惑のミニアチュア。
日本人の血の中には、ミニアチュアの文化が根付いているとしか思えない。
箱庭や盆栽など、まるごと小さくしたものだけでなく、
岩や苔で表わした山水や、砂と石だけで流れや澱みを思わせる枯山水など
大きな自然を一定の枠の中に封じ込める文化が伝統的にある。
おままごとセットのような小さい茶箱セットを見たとたんに胸が騒いだ。
お茶の稽古を始めて、まだそんなに経っていない。
茶箱の稽古をしたのは何度だろう。
小さな箱に薄茶のセットを詰め合わせて、玉手箱のように取り出して点てるお茶。
自在になったら、ぜひ野に出て遊びたいと思っていた。
ずいぶん自由なつもりでいたのに、
きょうの展覧会でまだまだ自分の囚われた枠に驚かされた。
まだまだ自由になれる。もっともっと自在になりたい。
完全に様式にのっとって、しかも自由闊達な道具組みに
圧倒される思いだった。

Dee's Hall

投稿者 りりこ : 2003年12月15日 21:13 | トラックバック
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