2004年02月14日

この世の外へ

「この世の外へ」が観たいなぁ。レンタルでもいいから。
叔父は、ジャズを歌っていた。
先日、この「クラブ進駐軍」の同窓コンサートの最終回が終わった。
仲間のかなりの人がこの世を去った。
わたしはジャズが全盛の時代を知らないけれど、
中学生くらいから叔父と同じ建物に住んでいたので
毎日ジャズを聞きながら眠った。
建物の1階に叔父のやっている酒場があって、毎日彼がピアノで歌っていたから。
クラブ進駐軍の頃は叔父はまだコドモで、キャンプ周りはしていなかったらしい。
「コドモだったから金に釣られてつい歌手になっちゃったんだよ」と
先日初めて叔父から聞いた。
うまいうまいとおだてられ、おいしいものがある、儲けになると聞かされて
つい歌手になってしまったのだろうか。
その人生を、彼はいまどう思っているのだろうか。
生きてきた結果がいまある。
わたしも、いま生きている生き方が、これからのわたしを作るのだと
いつも覚悟をしていよう。
ずるはしないと自分で決めておかないと、つらいこともあるだろう。
自分が子供だった頃にしたずるを、いまでも忘れないのだから。
ジャズは、刷り込みのようにわたしの中にある。
1001をめくりながらピアノで歌わせてもらったこと、
大人たちのさざめく夜、
タバコと酒のしみこんだ空気。
クラブ進駐軍のことは知らない。
それでも多分、わたしの中にルーツのようにあるものだろう。
映画館では見ないかもしれないけれど、「この世の外へ」を観ようと思う。

投稿者 りりこ : 2004年02月14日 11:43 | トラックバック
コメント

TBありがとうございます。
このエントリー見てませんでしたー。

jazzがしみついているのは羨ましいです。
私はjazzを大人になってから聴き始めたので、染み付いてないのです。とってつけ。
やっぱり子供の頃から聴いていた歌謡曲とかpopsのが楽に弾けるし、頭使わないで済む。
大人の固い頭になってから憶えたjazzは、やっぱり難しいし、頭使う。
音楽なんて頭使うもんじゃないのに。

つくづく素敵な環境で羨ましいです。

Posted by: ecco : 2004年03月19日 00:06
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