2004年02月24日

名前をつける(2/24)

晴れ。ローズマリーの花がいとしい。枯れるかと思ったがしっかり根付いた。
ダンナは朝は仕事に行くと機嫌悪そうに言ったが、家にいた。
精神状態がこのところずっと良くない様子なので気になる。
口に出して尋ねたところでなにも言わずにどこかに行くような人なので
わたしも一歩うしろから見ているような感じ。
苦しいときほど口にしない。かといって苦しい様子をつくろわない。
まわりは押し寄せる薄黒いオーラに圧倒される。

日差しの中を歩いていたら、公園の小さな丘を頭の後ろに腕を組んで
うさぎ跳びで登ったり降りたりしている人がいる。
以前にも見た、ベンチの犬の主人だ。鍛えているんだなぁ。
いつも小さいダンベルを持って早足でウォーキングをしている中年女性。
わたしがこもっているうちにも、こうしてパワーをつけている人がいる。
同じ東京で。同じ川べりで。


ランチにエビチリの定食を頼んだら、葱のみじん切りたっぷりとエビだけの具。
おいしいのだけれど、なんとなくバランスが悪い。
ほとんどの人が茄子と鶏肉の炒め物を食べている。
横目で見ると、そちらの方がバランスがよさそうだ。
エビチリを茶碗のごはんに乗せて、中国の人みたいにして食べた。
面白い店で、ご飯茶碗が積んである。
座ると小さいおひつが出てくる。
旅館の朝の二人連れに出てくるようなおひつ。
ごはん食べ放題。
少なくていい人も茶碗に残さなくていいのでいいアイデアだと思った。

バイト先で、作品にタイトルが必要になったのでつけてと頼まれた。
作品の簡単な背景を聞いて考える。
きのうのうちに全部はできないで宿題にして持ち帰り
結局きょう全部名前がついた。
却下もたくさんあったけれど、すんなり決まるものもあってうれしかった。

作品のタイトル、案内状の文章、ホームページのコピー・・・。
なんだか最近ざかざか言葉をひねり出しているような気がする。
こういう作業に追われていると、直感的にそのもののイメージをつかまえることがある。
それさえつかまえてしまえば、どんなものでも言葉になる。
もちろん、遠い、近いはあるけれど。
それでいて、わたしはコマーシャルな世界でのコピーの仕事はできない。
結局ひとりよがりなのだろう。

きょうは、近道を覚えたと思う。
けれど、そう遠くないうちに、通り抜けている公園もなくなるだろう。
再開発の予定地で、目印の32号棟にはもう4軒しか住んでいないようだ。
そうしたら、また車の多い舗装道路を行くことになるだろう。
今のうちに、土の上を歩く感触や
自転車がやっとすれちがう細い坂道を楽しんでおこう。

投稿者 りりこ : 2004年02月24日 21:50 | トラックバック
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