2005年01月30日

継続のすごさ(1/29)

金曜日は忙しい1日だった。
着物を着てお茶に。面倒だとは思ったのだけど、これがあとで幸いする。
先週が今年の稽古始だったのだが法事で行かれなかったので
ちょっと華やかな組み合わせ(帯がめでたい)にしてみたのだ。
稽古の最中に仕事のトラブルの電話が入り、血の気が引く。
けっきょく間違いだとわかり解決。
帰宅すると、別件の資料が床に散乱していて、確認すると急ぎだという。
着物を捲り上げるようにしてパソコンに向かい、とりあえず納品すると出発時間を過ぎている。
着物は脱いだら「椅子の背中にかけておく」わけにも行かないので
着替えをあきらめてそのままでかける。

行き先はお台場のホテルで、ディナーショウのお手伝い。
お手伝いと言ってもいるだけみたいなものだが。
数回しか乗ったことのない「ゆりかもめ」でキョロキョロしながらお台場。
着物が似合わない風景だ。
リゾートっぽいアプローチを抜けてロビーに入る。巨大。
なんだか空虚に広いような気がするのは、古いホテルに慣れているせいだろう。

71歳の叔父は、16歳からずっと歌っている歌手で、
今も年に何度もディナーショウをして歌い続けている。
普通は「往年の」という歌手は、その「往年」の栄光で歌い続けているのであって、
歌手としての声の艶とか闊達な感じは失われていることが多いのだが
この人は、今も新しい歌に挑戦し続けているし、声もつややかで話もおもしろい。
子供の頃は知らない人たちが「あの人の」親戚としてわたしを知っていて、
「あの人」との親しさを示すためにわたしに優しいことが鬱陶しかったし
なんだか「ちやほや」の中の人たちを馬鹿にした気分だったのだが
今になっても「歌手でいるための武器」であるウィットや
頭の回転や声の艶、体力を持ち続けている叔父を
尊敬せずにはいられない。
イマドキのバンドなどで、調子が悪いときにボーカルがメタメタだったり、
チューニングがどんどん壊れていく時のことなどを思うと、
綿密に準備し、どんなに体調が壊れて倒れそうでもテンションを保ち、
最後までステージから気を抜かない様子は鬼気迫るものがある。
それが71歳。
自分もまだまだ先が長いのだと思わされる。

随分前のエントリーに、キヨシローはすごかった、それに比べて
「栄光」で番組に出ていた元バンドの精彩のなさよ、みたいなことをチラと書いたのだが
叔父を見ていると、エンターテイメントとしてどう客を喜ばせるか
そのために自分はどうなっていくべきか、なにをするべきか
常にそれを考えていることのすごさを感じた。
わたしも死ぬ間際まで進歩し続けたいと思う。

結局この日は朝の9時に着た着物を夜中の0時まで脱がずじまいだった。

土曜日、朝からバイト。多忙。プリンタの調子がまたも悪い。
いい案内状ができた。
秋山祐徳太子氏の展覧会。
いくつかとても目を引く作品がある。
まだ先のことなので全部を見ているわけではないのだが。
楽しみだ。

投稿者 りりこ : 2005年01月30日 13:16 | トラックバック
コメント

秋山祐徳太子さんも、結構いい年だよね。

自分の歩くペースを間違わなければ、
ずっと成長し続けるような気がする。

Posted by: 野猫 : 2005年01月30日 17:56

うん、秋山さんも今年70歳になる。
展覧会のタイトル、わたしのが採用されたの。
Seventy Love っていう。
2月12日から、阿佐ヶ谷で。
http://www.kohsho.co.jp

Posted by: りりこ : 2005年01月30日 18:27
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