2007年01月28日

あふむせき

先日歌舞伎に行ったとき、事前にちょっとした見所講座をうけた。
そのときにもらったレジュメに「あふむせき」という箇所があり、
「切られお富」のセリフのひとくだりが書き抜いてあった。

最近古文書き下しに慣れてきているのですらりと「おうむせき」とは読んだものの
それってなに?と思ったまま放り出してあった。
googleで「あふむせき」と検索しても、古書の類しか出てこないので
なんだか一向に要を得ない。

ふいに思いついて「おうむせき」で検索してみたら、
ズラズラズラと出てきたのだ。
芝居の名台詞を書き抜いたもので、役者のまねをして名台詞をまねるときの種本だったらしい。
今で言ったら最新のカラオケの歌詞集のようなものか。
流行の芝居の声色を、プロはもちろんアマチュアもこぞってまねしたものらしい。
「あふむせき」のあふむは鸚鵡(おうむ)のことだ。
鸚鵡返しにまねをするところからきたようだ。
愛知県に、鸚鵡石という「声が良く反響する」名所があるそうだから、そこから取ったものだろう。

レジュメの裏表紙に「あふむせき」とあり、セリフが書かれている。
思ったよりずっとしゃれてるじゃない?

投稿者 りりこ : 2007年01月28日 23:07 | トラックバック
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