夕刻、窓を開けてベランダに出ると、落葉焚きのにおいがする。 いまや煙の苦情やら煙のにおいやら、火を焚くことは日常にあまり無い。 なにかというと規制されそうな。 でも、落葉焚きの煙のにおいを嗅ぐと、竹箒や壁の落書き、 赤く実った柿の実やふくふくと湯気のあがる焼き芋など思い出す。 煙たいけれど、なんとなくシアワセ。 子供のときの記憶というのはありがたいものだ。