2003年09月26日

茶をたてる

お茶の稽古をしている。
茶道というのは不思議なもので、
行儀作法でもなく、芸術でもなく、
おもてなしでもない。
あえていえば哲学かもしれない。
お茶をたてる点前の手順を習うわけだが、
そこには作法の要素あり、芸術の要素あり、
もてなしの要素あり。
やたらと複雑でやかましいのだが、
極限まで簡素で美しい。
お茶をたてる手順をひとつずつ追っていくことで、
同じ空間で同じ音、同じ香り、同じ時間を共有していることを強く感じる。
同じ時間を同じ集中力で過ごすこと。
これが茶道のいいところではないだろうか。
それは座禅に似ているが、なんとも華やかな行だ。

投稿者 りりこ : 2003年09月26日 10:51 | トラックバック
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