2003年10月30日
欲しい、いらない
近所のホールでバザーがあった。
入り口で渡される45リットルゴミ袋を断り、とりあえず覗いてみた。
体育館ほどの広さに、洋服が4山、ステージを埋める箱入りの食器、
そしてぐるりと靴やバッグ、おもちゃやいろいろな雑貨。
どの場所もごった返している。
昨日もやっていたはずなのにこの人並みは何だ。
ここに、無駄な欲望と、「気持ちをカタチに」したはずの贈答品の墓場がある。
服の山はどれも人の背頂点は人の高さほどあり、
高価そうな服も遺品かもしれない地味な着物もなにもかもいっしょくた。
群がる人に呆然となる。
だいたいが人ごみは避けたい性格なのだ。鬱々としてくる。
ゴミ袋が足りなくてまたもらいにくる人もある。
なにをそんなに買うのだろう。
山からポンとはじき出されていたコットンプリントの着分くらいの布と、
懐かしい感じのアラジンのポットを買った。
ダンナはコーヒーをポットに持ち出してはどこかに置いてくるから。
どちらも新品で、お会計300円。
ありがたい話だけれど、なんとなくさびしさが残る。
きのう、きょうで売れ残った品物は、服や布はウェス屋に引き取ってもらい、
一部はリサイクルショップが引き取り、
残りは費用を払って処分するのだそうだ。
食べ残しの皿を見るような気分だった。
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