2003年11月07日
プライベート、パブリック
大分前から気になっていることがあるのだが、
くりかえし思い出してはまとまらずにいる。
多分何度もこれについて書くことになると思う。
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いつの間にか、プライベートがパブリックな空間にせりだしてきている。
コンビニの前で食事をする、
電車の中で化粧をする、
電車の床に座って談笑する、
道路の真ん中にいきなり立ち止まって携帯電話でしゃべる、
電車の中でかなり真剣に食べる。
かつてはトイレから手を拭きながら出てくる、
食後に爪楊枝をくわえて事務所に戻る、
トイレのあとにファスナーを上げながら廊下を歩く
といえば、「オヤジ」の典型みたいなもので、
秘匿するべきプライベートを公的空間に持ち込む恥知らずという感じだった。
自分のニクタイの周囲30センチ(推定）以内は
全部プライベート空間という不思議な認識。
思い返してみると、ウォークマンに類する持ち運べる音源（iPod含む）、
携帯電話、ハンディなゲーム機といったあたりは、
自室にあったものが持ち出せるようになったもの、
500CCペットボトルの誕生で、好きなときに好きなだけ喉を潤すことができ、
コンビニがあれば座るところさえあれば食事ができ、
外にもゴミ箱があり、デパートやスーパーその他にトイレもある。
好きな音楽を聴きながらスナック菓子でも食べて
オンラインでゲームして友達から電話がかかってきたら無駄話をするというのは
全部自宅、自室で行なってきたことではないか。
これらは今や、電車の中や街角でも当たり前にできるのだ。
そのあたりから、パブリック意識というのは崩壊してきているのかもしれない。
(この手の話はまだまだ未完成のまま続く予定）
おじゃまして、ごめんなさい。
思いっきり、うなずいてしまったモンだから。
短気なせいか、見かける度にモヤモヤ、イライラ。
行儀とか固いことをいう気はないのですがね、
他人の目を意識しなくなったのかしらねぇ。
「恥の文化」みたいな日常の美しさが消えつつあるのかしら。
若い子にかぎらずというのが情けなくもありますわ。
＞bamさん、いつもどうも。
なんか、自分の行為がどのくらい世間に影響があるかという想像力や
自分と他人との距離感とかそういうものの変化をすごく感じる。
なんでこうなったかっていうことにすごく興味があるの。
それは街並みとか環境にも影響を及ぼすだろうし、
人間関係って自分の空間意識と関係あるんだろうなと思う。
恥ってのも、他人との距離感、公的空間の意識じゃない？
家の中ならTシャツ短パンでいいけど、外に出るときはジャケットくらい着るとかさ。
人の視線に立てないと、なにが奇異に感じられるか、自覚できない。
汚い街、ずぼらな時間感覚、傍若無人な態度。
なにか、根本は同じだよね。これ、最近のテーマなの。
街角のゴミ箱においては、プライベートがパブリックな空間にせり出してきているどころか、突き抜けてしまっています。
それは、自宅、自室で要求されている分別を街角ではする必要がないためです。私は、サイトで街角のゴミ箱を辛口評価し、いずれはゴミ箱革命をおこそうと企んでおります。
突然失礼しました。
秀逸な文章に興奮してしまったようです。
ではまた