2003年11月10日
一生もの
ちょいと高いところから飛び降りる気持ちで何かを手に入れるとき、
「これは一生ものだから」と自分に言い訳する。
カシミアやキャメルのコートだったり、作家モノの家具だったり、もしかするとルイ・ヴィトンのバッグだったり。
大変結構。自分のできる限りの贅沢をするのは、成長の機会でもある。
ただし、どんなにいいものであっても、自分がそのエッセンスを使い切ったときには、
そのモノから卒業するときがくるのだと思う。
人から見たら、それは魅力をまったく失っていないかもしれないが、
そのモノを卒業するときには、その対象となるモノが、
最初の輝きを失い、やつれて見えるだろう。
かけた金額の多寡に関わらず、卒業のときは来るのだ。
そのときには潔く手放して、次の「ご馳走」に向かって歩いていきたいものだ。
もう一度。
人間関係や学習過程に卒業があるように、
モノからの卒業というのもある。
「もったいない」と執着するのではなく、手放すことで新しい風を入れよう。
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