2003年12月27日
買わないシアワセ
今はみんなバラバラに引っ越してしまったので素敵なサイクルは壊れてしまったが
一人で暮らしていた頃に、
なんとなく不思議な物々交換で暮らしていたことがある。
ある日帰宅すると、ドアノブに大きな花束がさがっている。
スタイリストの友人が、撮影で使ったからと持ってきてくれたのだ。
ある日はわたしがジャムを作ったからと彼女の郵便受けに入れる。
装飾に使ったクロスがあまったからと近所の写真事務所から布が届き、
それをスタイリストさんにあげると、その一部がポーチになって戻ってきたり。
あの頃、歩いていける範囲に住んでいた友人・知人とはずいぶん物々交換をした。
きれいなポストカードやキャンドル、
おいしいシチューやクッキー。
大量のラッピングペーパーが届いたときには
クリスマス近くだったので、デコレーションをたくさん作り、
一部をくれた人にあげた。
美容師のタマゴが髪を切ってくれて、お礼に夕食を食べていってもらったり、
縫い物の得意な友人に我が家でカーテンを縫ってもらって、
やっぱり我が家で夕食をしていってもらったり。
今、田舎に住む母のところには野菜が届いたり、
母のほうからは布で作った小物を届けたり。
自分の得意範囲で、できることをしてあげる、
そんなセイカツはお金がかからなくて楽しい。
最近そういうのがなくなってちょっとさびしい。
また、ステキなサイクルを作っていきたい。
しみじみ読んでしまいました。いいお話です。物欲にまみれた生活をしているものにとって、耳の痛いお話でした。
Posted by: ECRI : 2003年12月27日 23:12物欲はもちろんあるんです。
ただ、物よりもっと欲しいものもある。
そのあたり、とっても不器用で欲張りだと自分でも思う。
これからも、よろしく。
Ecriさんちも好きです。
物々交換的セイカツじゃないんだけど、
チラシの原稿、500円払うから作ってよっていわれたら
多分イヤだなあと思うだろうわたしだけど、
原稿作ってよ、お礼に板チョコ2枚あげるって言われたら
ちょっとうれしいような気がする。
なんでだろう。
板チョコのほうが安上がり。
きっと、金額で安く値踏みされるのはイヤだけど
好きなものの交換だからうれしいんだね。