2004年08月06日

修理のできる家

このエントリがsimple lifeかどうか自分でも判断できない。
でも、希望する生活であるのは確か。

家の修理をするような父親を持たなかったし、公団に住んでいたのが最初だったから
家は、傷んだものを交換する程度なのだと思っていた。
ダンナの友人は、シロウト仕事で、借りていた一軒家に廊下をつけたし、
その先にアトリエを作っていた。
そのまま5年くらい暮らし、引き払うときにはみごとに全部撤去したのだ。
考えてみれば、住処なんてそんなものかもしれない。
カラスがワイヤのハンガーを集めて巣を作るように、
自分で自分に合わせた家を作る。
不都合があれば付け足したりはずしたりする。
家の中で営まれる生活は、その中にいる人にしかわからないのだから、
住み手が家を手直しし、育て、自分に合わせていく。
それが住処の一番いいあり方なのではないだろうか。
日本家屋は、手直しできる部分が多い。
仕切りは建具だし、壁面も長押などあって手を加えやすい。
サザエさんにでも出てきそうな吊り棚がいいと思っているわけではないけれど
家の機能にシロウトが関われるつくりが一番好ましい。
それには白いクロス壁にダイニングキッチン、フローリングのマンションという暮らしよりも、
昔風のアパートの方が暮らしやすいかもしれない。
ためらいつつ、ちっとも手を入れないわたしだけれど。
まだまだ賃貸生活真っ最中。

投稿者 りりこ : 2004年08月06日 22:36 | トラックバック
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