2005年07月16日
気になる言葉
テレビで「敬語」が話題になっているようだ。
慣用句の誤用もね。
「1000円からお預かりいたします」とか
「こちらスパゲッティになります」とか
コンビニ語も話題になってたね。
気になって仕方ない言葉づかいは、わたしにもたくさんあるのだが、
「この電車ご乗車できません」も市民権を得てしまったのだろうか。
どうやら市民権を得てしまったようで気持ち悪くて仕方ないのが
「お求めやすい価格で」。
テレビのコマーシャルでもよく聞くし、デパートのチラシにもよく出てくる。
おばちゃんはそのたんびに
「お求めいただきやすい価格で」か「お求めになりやすい価格で」にしてくれと
密かに心に赤ペンをかざすのであった。
一方で、文字数に制限のある仕事してると、
「お求めやすいお値段で」はけっこう魅力的に見えてしまうのよね。
絶対使わないけどね。
ワタシゾンザイな言葉使いしようと努めているけど、
きっと、敬語のない言葉が基礎として乱れているのだと思うよ。
あと、方言をごまかそうとして、間違った用法になってしまったのかも。
基本的には、たぶん、戦前の庶民は敬語なんか使わなかったろうし、田舎モノは、方言のままかも。
で、ワタシの住んでいるところは東京隣接なのに、方言がある。
それでよー、そうするべ、でよ、つーっといくべ、そうよ。
江戸の職人言葉が、べー調なんだ。
あはは。
たぶん、戦前の東京庶民は敬語を使っていたと思う。
地域差はあると思うのね、言葉の。
でも、かなりきちんと他人と身内が分かれていた。
女性言葉と男性言葉も分かれていたし。
言葉は時代で代わっていいのだけれど、
その変わり目には旧世代は違和感を感じざるを得ない、
それが言いたいことなのだわ。
多分、わたしは言葉的には旧世代。
山の手の残骸引っ掛けてるから。