2006年05月12日

見えない美術品たち

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バブルの頃、個人も企業も、たくさんの美術品を購入した。
ゴッホのひまわりは新聞を賑わしたが、
それ以外にもたくさんの作品が、一般の目に触れない場所に眠っている。
会社のロビーにあるかもしれないし、個人の住宅の壁にあるかもしれない。
そういう作品を、もし見られたらいいのにと思ったことがある。

毎年8月に、ホテルオークラでそういう美術品をあつめた展覧会がある。
なかなか見られない東西の名画が見られるのが楽しい。
去年は「女性」を描いた作品が集まった。
ムスメをつれて、わたしも見に行った。
大きな宴会場に、モディリアーニやモネ、梅原龍三郎、岸田劉生、上村松園など、
名だたる作家のものが並んでいた。
著名な作品もたくさんあった割りに、会場は混雑していなかった。
入場料はおとな1000円だったか、
でも親子でゆっくりと見られることを思えば高くはなかったと思う。
今年はどんなテーマかまだ知らないけれど、きっと開かれることだろう。
こんなにもたくさんの、美術館に並ばない作品が、日本にはある。
それを見るだけでも面白いことではないか。


写真はホテルオークラにある大倉集古館の屋根。
中国風の独特な建物がホテルの建物と対比するようで不思議な雰囲気。
正面玄関のそばにどかんと控えている。
ここももともとホテルオークラのオーナーの収集品を展示する美術館だ。
以前より少し時間ができたので、
このような企業美術館や個人美術館をのぞいてみようかと思っているところ。

投稿者 りりこ : 2006年05月12日 23:45 | トラックバック
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