2007年01月23日

釜の下の灰まで

いやいやいやいや、歌舞伎ってすごい。

生まれてこの方、歌舞伎座の前は何百回って通っているのですが、
歌舞伎は一度も観たことなかった。
お嬢様系の学校だったから、日本舞踊をやっている友人っていっぱいいたけれど
発表会なんか見に行っても退屈でね、
伝統芸能って苦手、などと思い込んでいたのですが。

歌舞伎座、新春大歌舞伎、これがすごかったのです。
きれいなきれいな三番叟を観て、次が金閣寺、
これがまた半分から後半がどんどんどんどんスケールアップして
どんどんダイナミックになって終わる。
あー、すごいなぁ、きれいだし迫力あるし
天性の美を磨きぬくとすごいのねと思っていたら、
休憩を挟んで3幕目、
鏡獅子のすさまじさ、芸を支える稽古三昧のほかに、
もって生まれた身体能力ってあるんだろうなと思わせる凄み。

でもね、最後の演目、コレがすごかったよ。コレだけもう一度みたい。
何度でも観たい。「切られお富」

ああ、絢爛豪華なすごい娯楽をありがとう。
と、興奮冷めやらぬ気持ちで書いてみる。

1月からこんな密度の濃いオタノシミを体験できてよかったです。
ゴディバのチョコレートを一度に30個くらい食べた気分。
ひとつひとつをもう一度、ゆっくりと味わいなおしたい。

後日心で味わいなおして、もうちょっと書きたいなぁ、この話。

投稿者 りりこ : 2007年01月23日 00:16
コメント

「羨ましい~」の一言です。
初春ならではの豪華な演目と配役。
勘三郎の鏡獅子、福助のお富。。。

歌舞伎座、かなりのご無沙汰。
建替え前に行きたいな。

Posted by: sketch : 2007年01月23日 01:44

昨日はお疲れ様でしたァ。
もうずいぶんと通っていますが
あれだけできの良い演目が集まった大歌舞伎は初めてと言っても良いくらいですねえ。
わたしは、金閣寺の播磨屋さんのスケールが大きいけれども、出しゃばらず、ほかの役者さんを立てているところに深く感動して帰ってきました。
機会があれば、またご一緒しましょう。

Posted by: fuRu : 2007年01月23日 11:46

>bamさま

ほんとにすごかった。
今まで観なかったなんてもったいないと思うくらい。
建物も、緞帳もいい緞帳だったし、階段周りもいい感じ。
伝統ってすごいって思った。

何人か仲間で行って、しばらくその話で盛り上がる感じがわかった。
だから、落語の世界ももうちょっとわかったと思う。
楽しかったわ。しばらく思い返しては楽しめそう。

>fuRuさま

きょうは子供たちにお茶を体験させる日だったので
お手伝いに来ている人に伝統芸能好きが何人もいて、
とってもうらやましがられました。

「楽しいだろうなぁ、やっていて」と思わせる闊達さがあって
伝統芸能は退屈だなんて、だれが言ってたのよっていう感じです。

「歌舞伎にのめりこむ中高年の女性」になりそうで怖い、
でも楽しいと思いました。
またそのうちご一緒させてください。

Posted by: りりこ : 2007年01月23日 18:19
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