2007年07月04日
センス悪すぎ
政治家の皆様のいろいろな失言問題。
あまりニュースがらみのことは書かないことにしていたんだけど
自分がもうちょっと考えられるようにちょっとだけ。
今回の原爆発言にせよ、産む機械発言にせよ、ライブの現場で出てきた言葉。
実際に政治や議会の現場では、優秀できちんとした仕事のできる人なのだろう。
普通の会社で営業マンが営業に行ったりプランナーがプレゼンしたりするとき、
相手の企業文化にとって伝わりやすい論法を選んだり
NGワードを避けたり
アプローチをいろいろ変えてみるものだ。
なれないプレゼンテーターの場合、リハーサルも重ねるだろう。
口癖なら、それが出ないように手のひらに書いて臨むかもしれない。
焦ったときやのめりこんだときほど口癖が出るから。
「早い話が」とか「ぶっちゃけ」とか
やたらと口から出る人っている。
ライブの場こそ危険なのだ。
接待の酒席で失敗して、叱責を食らっている人も何度も見たことがある。
それに比べて、自分のためのブレーンを抱えている政治家に
アホじゃなかろかと思わせる発言が多い。
自分の言葉の相手が有権者だということを忘れているらしい。
原爆がしょうがなかったか、女性は産む機械なのか、
それとも真意はそこになかったのか、
そのことより前に、言っちゃいけない相手につるり言葉が出てしまう、
そのことに危機管理能力の低さとセンスの悪さを感じてしまう。
そんなつもりじゃなかったんだよ。
それが通じる立場じゃないでしょ、あなた方。
「わかりやすく説明しようと思っていろいろ考えていてあの言葉が出た」なら
なぜ事前に自分のコンセプトとつつがなくわかりやすくターゲットに伝える
その方法を模索しておかないか。
そのあたりですでに政治家の器ではなく、ましてや大臣の器ではないといわざるを得ないだろう。
センスが悪いということは、対外的にはとても危険なことだ。
スパイに狙われるかもしれないという自覚のない防衛省エリート、
うっかりミスで情報をばらまいてしまう教師。
外から見くびられているのだということを肝に銘じよ。
危機管理能力と他人に対するセンスを発揮してほしい。