2003年11月15日
手をかければかけるほどに
修理して、大事にしたものほど手放せない。
衿が擦り切れるまで着たダンガリーのシャツ、
袖口がほつれるほどのスエットシャツ、
底を何度も張り替えて何年も履いたパンプス。
服だけではない。手をかけただけ、心がはいる。
それは人間関係も同じことで、悩み、迷い、乗り越えるほど深くなる。
夫婦や親子もそうしたものではないだろうか。
手をかけた、気持ちを傾けた恋が、
いつの日にかなめした皮のように滑らかで強靭な家族になればと思う。
家族でありながら、恋した日々を忘れまいと思う。
コメント
コメントする