2003年11月19日

合田佐和子「影像」-絵画・オブジェ・写真-

合田さんの作品にはめちゃくちゃ思い入れがあるので語れない。
著名な作品としてはいろいろあるけれど、
目にしやすいのは寺山修司のポスターや舞台美術、唐組の芝居のポスター。

1994年からこっち、ほとんどギャラリーに足を運んでいないので、
合田さんの作品を見るのも久々ということになる。
松濤美術館はそばを通ることがあってもなかなか縁がなくはじめてだった。
地下の展示室に入ったとたんに、強い光と色を放つシアワセな作品に照らされてしまった。
まぶしい。油彩なのだが、圧倒的な光の量。
この部屋から出たくない気持ちだった。
天井桟敷のポスターとその原画、コントラストの強い70年代の作品、
エジプトとその直後、ポラロイドの時代。
そしてオブジェ。
こうして初期から現在までの合田佐和子作品をまとめて見ていると、
合田さんは絵を描き始めてからこっち、
ずっと同じものを描いているのだろうなという気がしてする。
溶けたガラスの塊から発せられる、きらめきとゆらめき。
さまざまに手法が変わり、インスパイアされるものが変わり、
作品も変わっていくけれど、合田さんの作品にはいつも、圧倒的な光があって
わたしはいつもそれに勇気付けられる。

投稿者 りりこ : 2003年11月19日 16:44
コメント

はじめまして。
ますむらひろしさんのHPで合田さんの展覧会のことを知り、無知でしたので、ネットで検索して、このページに来ました。ネット上で作品のいくつかを見ただけですので、コメントもできませんが、「合田さんがいつも同じものを描いている」というりりこさんの感想には理解できるものがあります。芸術家の本質を衝いていると思います。
このページに来たおかげで、私もmtで自分のblogを始めることができました。よろしくお願いします。

ますむらひろしHP
http://homepage1.nifty.com/goronao/

Posted by: teru : 2003年12月01日 11:35
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