2003年12月06日
きれいに住むのは難しい
わたしの住む家(部屋といった方がいいか)はとても小さい。
小さい家には、三人家族の生活がある。
料理を作り、食べ、本を読み、風呂に入り、お茶を飲みながら語りもする。
そうして普通に生活して、ささやかな毎日なのに、
きれいに住むことは思いのほか難しい。
買い物をすればゴミが出る。ハサミを使えばしまう。
料理をすれば油が飛ぶ、残り物が出れば片付ける。
なんだか毎日ゴミや汚れと戦い続けているような気がする。
郵便が来る、プリントが来る、一日病気になっただけで吹き溜まりができる。
買い物を片付けるのが後回しになれば床にも吹き溜まりができる。
あまり使わない場所をゆっくり見回すと、
棚の側板にホコリが固まっていたりする。
部屋が5つも6つもある家で主婦がひとり。
そんな家庭はざらにある。
しかも主婦が仕事を持っている場合もある。
きれいに住むのは難しいと痛感しているわたしとしては、
そういう人たちがどう暮らしているのか、心の底から知りたいと思う。
人に貸せなくなってしまった家に、
管理するかわりに家賃などただという条件で暮らしているのね。
ひとりで、4Kの庭のでっかい物置。
なるべく、きれいに生活するようにしているけど。現実は、みえない、気にならない。ついでにいえば、汚れない。
ただ、寒い。冬は。
古いせいもあるけど、窓枠なんか木だ。
隙間だらけ。寒くて気にしていられない。
それでも、掃除機を使うのをやめて気分は楽になった。100円ショップのほうきで充分。
とくに、自分できれいにしたゴミを目にすることができるから。
そうねー。ひとりで住んでいたときは汚れなかった。
散らからなかったしね。
子供は、やりたいことが多すぎてあとが振り返れない。
めちゃめちゃうるさいかーさんなんだが。
同じハサミを一日5回片付けることもある。
それでも片付けるわたしが神経質なんだけど。
ダンナはなんでも床においてまたいで歩くタイプ。
しかも、自分のまたいでいるものを探している。
で、異常にゴミが出て、異常に散らかる。
それに追われていると本来拭くべき桟とかフチとか
どんどん後回しになってそのうちホコリも汚れも沁み込むように居つく。
こんなことになるとは、ひとりで暮らしていた頃はツユほども思わなかった。
不覚だ。
ダンナがいるといないで、一週間のゴミの量が3倍だね。すごいわ。
とはいえ、わたしはダンナを尊敬してるし、好きなのよ。背反だ。
あはは。
なるようになるで…
いいんじゃない。
外て茶席をするとき、
赤い布をひくよね。
大きな布を生活に活用してみたら。
すぐにかたづけられない、
でも、気持ちをしずめたい。
大きな布を広げる。