2004年02月02日
BIG ISSUE
新宿駅で、Big Issueを買った。
我が家の家計は、自由業という名の日雇い労働者である
ダンナが一身に背負っている。
わたしが会社員だったのでなんとか回る予定だったのだが
子供が生まれてみたらアレルギー体質で幼児時代は目がはなせず、
会社員を続けることができなくなってしまった。
以来片肺飛行が続いている。
ダンナが病気になったら、じきに家賃が払えなくなる。
払えなくなって、2ヶ月もすればホームレスだ。
家族でホームレス。恐ろしい。
おそらくその前になにか仕事を必死で見つけることだろうが。
ダンナの業界は似たり寄ったりの人が多く、
ガンの宣告を受けながら動けなくなるまで以前どおりに仕事をしている人も多い。
熟年離婚も多いので、「痛い夜はさびしい」なんていう
なんとも恐ろしい告白を聞かされることもある。
有名な老ジャズマンで、自分の入院費を稼ぐために
入院先からステージに出ている人もいるようだ。
みんな一生懸命骨身を削って働いているのに、ホームレスは紙一重のところにある。
怠け者だからホームレスになった人も中にはいるかもしれないが
大方はわたしたちと同じような人だろう。
もしくは心の病気で労働に従事できない人であるとか。
BIG ISSUEは、支援する相手の見えるささやかな支援だと思う。
販売者のコストは90円だというから、一冊購入して110円。
100円をただ差し出すのはいやだから、BIG ISSUEを買うのもいいだろう。
センチメンタルでない、傲慢でない支援がさりげなくできるようでありたい。
それを考える機会となった。
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