2004年07月11日
自分を大切にしてね
気になることがある。
だんだん自分の生活よりそっちが気になる。
影響されたくないとつっぱり、抵抗しているうちに疲れてくる。
そうしているうちに、オシャレが好きで、おいしいものが好きで
すてきなデザインと美しい色が好きで
やさしい音に涙が出る、そんなわたしが壊れてしまった。
いつもいつも片付けなくてはと思いながら
窓に跳ねた油がこびりつき、玄関の扉の埃が張り付く。
網戸はゆるみ、いつかあちこちに手垢が目立つ。
靴の手入れが悪くなり、太る。
肌の調子がよくない。
服を着て美しくないので、オシャレが楽しくない。
1日でそうなったわけではない。
次第次第に澱が溜まるようにして
生活がくすんでいく。
そんな日々を送っていた。
そんな自分はキライだと思うので、一生懸命楽しいことを探していた。
追い求めて追い求めて、ますます足元が汚れていく。
いっとき高揚するような時間を過ごしても、居場所がいぎたない。
そうして何年かが経ち、ふと愕然とする。
ただいま、磨き仕事の真っ最中。
生活を、足元を、自分を磨く。
薄皮をはぐように、ちょっとずつちょっとずつ
くすみが取れて光りだす。
きらきらと反射するようになるまであとどのくらいかかるだろう。
それは、自分を大事にする作業なのだと思う。
自分を大切に。それができなくては、人も大切にできない。
コメント
お花を飾りつづけるというのは、どう?
スーパーでは、随分、お手頃で買えるし。
ちょっとずれてますが、
美しい文章だなあと思いました。
ありがとうございます。
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