2005年10月21日

レオナルド・ダ・ヴィンチ展

artのジャンルに入れるのはちょっと、と思ったのだが、
展覧会だったので便宜的に。

先日、小さな仏像を見た。大きさ7センチ足らずの持国天。
小さいにも関わらず、身にまとう甲冑の下に、
筋骨隆々たる肉体を感じさせるすばらしいものだった。
人物を描く画家は、人体を知らなくてはならない。
ダヴィンチの研究の中には人体解剖図などあり、筋肉、血管、内臓、骨格が事細かに描かれている。
それを元にして、彼の描く人物は、確かな肉体を持っている。

今回の展覧会はレスター手稿といわれるものを中心にしていて、
天体や物理学、流体学のようなものが多い。
いくつかは模型があり、実際にダヴィンチの研究を実証することができる。
そして、最大のメダマはこの、本物のレスター手稿だ。
日本初公開といわれている。
(実は、全部ではないかもしれないけれど、以前西武で見たことがある)

あちこちに展覧会データも掲載されているようなので、
詳しいことは展覧会のHPをおすすめする。

レオナルド・ダ・ヴィンチのすごいところは、水の流れに空気の流れを読み、
音や水の干渉、伝播、力の変化を同一のものとして考察したり
地球と人体を同様のものとして重力や循環を考えていたりすること。
ありえないようなこの人物のことを時折思い出すためにも、展覧会の図録をおすすめしたい。

レオナルド・ダ・ヴィンチ展
2005年11月13日まで
森アーツセンターギャラリー

投稿者 りりこ : 2005年10月21日 22:33
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