2006年09月10日

立田野のみつまめ

銀座のことを考えていたら、ふいに立田野でみつ豆が食べたくなった。

祖母は昼近くに起きる人で、デパートが好きだった。
そうなんだろうと思う。時間がいっぱいあったのかな。
子供のわたしをお供にして、祖母はタクシーでデパートに行く。
わたしは早くに朝ごはんを済ませていて、実はおそらく祖母はおなかがすいている。
三越の特別食堂でお昼を食べる。
それから、着るもののお買い物、バッグを見て、靴は合うサイズが無いから見ないで、
お洋服を見て、呉服売り場にも行く。
買うときも買わないときもある。
お取替えのためだけに行くときもある。
一段落すると、さっき特別食堂でデザートつきの特別のごはんを食べたわたしに、
おなかすいたわね、あんみつでも食べましょうと言う。
そして立田野。
2階の窓際のテーブルで、祖母はクリームあんみつを頼み、わたしはみつ豆が食べたいと言う。
あんみつにしなさいよ、そうじゃなければせめてクリームを乗せなさい、といわれるけれど、
実はわたしは満腹なのだ。お子様ランチにはプリンがついていたから。
そして、帰り道が心配だから。
クリームあんみつがすっかり終わると、祖母はタクシーを止める。
麻布の家まで帰るのだ。多分20分くらい?
満腹の上にみつ豆を重ねたわたしは覚悟を決める。
車に乗ったら、窓際に張り付いても15分で酔うのだ。
麻布の家に着くと、わたしはヘロヘロになっている。
そしてまた、しばらくしたある日、また祖母がわたしを連れてタクシーでデパートに行く。
そして、また特別食堂と立田野が待っている。

立田野のみつ豆を前にすると、それは甘くておいしくて好きなものなんだけれど、
あの困惑した不思議な感覚を思い出す。
あのころは小学生だったろう。

そして不思議なことに、母と銀座に行くと、みつ豆は「若松」だった。
ある日若松のある路地の脇は銀座コアビルになり、
若松は前の場所に元のように今でもある。
お店は多分、いろいろいじっているのだろうが。
そのうち、立田野のみつ豆と、若松のあんずみつ豆を食べてみるとしよう。

投稿者 りりこ : 2006年09月10日 21:37
コメント

梅雨明けに友人(♂)とジエラートツアーをした。
なくなっていた店もあったり、食べたのは4店舗だったかな。あはは。

「パンがないならお菓子を食べればいい」で、
食事はなしにして、みつ豆ツアーとは、いかが?

で、ツアー計画は、ネットで立てるのと、
交通は、東京メトロ一日乗車券が便利だったりする。

Posted by: 野猫 : 2006年09月11日 08:51

引越して京都にぐんと近くなったんで、
都路里(つじり)という茶寮がお気に入りで〜す。
くずきり、あんみつで、夏をしのぎました。
汐留にも支店ができたようですよ。
やっぱり、ケーキより、あんみつですよね!(笑)

Posted by: こーこ : 2006年09月11日 22:40
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