2006年10月27日
酵母はどこにでも?
久々の食べ物実験室。
食べられるもので作るんだから食べられないわけはない!
乱暴な言い方だけれど真実だと思う。
秋なかばに巨峰をいただいて、いかにも余りそうだったので
一部を密閉容器に入れて水をさした。室温に置くも、一向に発酵してこない。
しばらくすると沈んでいたぶどうがぽかりと浮きどうやら発酵しはじめたらしい。
原始的に行きたかったので、つぶしもせずに丸のまま。
かなりの日数をかけて発酵を確認した。
次第に皮の色が出て、薄いぶどう色になっている。
これをパンにしようというのだが、とりあえず棚にあった強力粉に混ぜ込む。
4日前の夜中のことだ。しばらく練るとつるりとなってくる。
イーストでパンを焼いたことはあるけれど、これってどうなの?
塩味にして、ボウルの中に寝かせる。ぜんぜん膨らんでこない。
どうやら持ち上がってくるのに2日半。かびるかと思ったがかびなかった。
そして夕べ深夜、とうとう焼くことにした。
膨らんでいる生地を丸めようとするとつぶれる。
いっそつぶしながら混ぜて丸め、天板の上でもう1時間。
滑らかさが出てちょっとだけ膨らんだかなという状態で焼く。
焼くのも時間をじっくりかけて。あまりもののグリーンオリーブも押し込んだ。
お風呂に入って出てくると、かなりいい感じなので、色付けに温度を上げて焼成。
思っていたよりも真ん中がふくらんで持ち上がった。
初めての天然酵母パンは、材料は残り物ばかりだったけれどおいしそうに焼けた。
持ち上がりすぎた真ん中の芯の部分に重たく焼き残しができた。
火は通っているのだが、ぼってりとしている。べたべた感はない。
次回は切込みを入れて、真ん中を落として焼こう。
本当に、どこにでも酵母はいるらしい。
酵母を作るやり方も、材料の分量も、発酵時間も焼成時間も、全部適当。
こんなんでどうかなというカンだけでも、何とかなるのだと驚いた。